28歳女性自分の殻を破るための海外生活で見つけた新しい基準

28歳女性自分の殻を破るための海外生活で見つけた新しい基準

そこそこ名門の大学を卒業し、そこそこ大手の企業に入社した私にとって自分の人生は多くの人と同じようにこれからも順調に、そして平坦に過ぎていくものだと信じていました。

学生の頃を思い出してみると、自分で言うのも変な話ですが、私は大変な努力しなくても大半のことが人並みかそれ以上にできていました。

目標を決めて何かに取り組めば、だいたい当初想定していたことと近い状況にたどり着ける、と信じていましたし自分にはそれができる能力があると思っていました。

大学卒業後に就職した会社では元来の真面目な性格が評価され、順風満帆に過ごすことができました。

親兄弟も私の生活に何の不安を感じていなかったと思いますし、私自身も今の生活に不満を感じていませんでした。

そんな日々が過ぎ、入社から3年が経ったある頃、私は肺炎で病院に入院しました。

風邪を引いていたものの特に何もせずに放っておいたため、状況が悪化して肺炎になってしまったのです。

病院で過ごす数日間は私の人生で初めて訪れた「何もしなくて良い時間」でした。

学生の頃は常にテストや試験がありましたし、就職後も会社員としての成績を延ばすという目標があったので私は半ば自動的に、目の前の道を歩いていました。

しかし、初めて自分の意志だけでやりたいことができる時間を手に入れたとき、私は自分の中に誰かに胸を張って言えるような目標や夢がないと気がつきました。

今までの私の人生はかなり受動的で、何かをするのにも「こうあるべき」「こうするべき」という感情の元、行動していました。

病院で入院したのは1週間程度でしたが、退院したのちも私は心の中にモヤモヤとしたわだかまりを感じていました。

その正体が何であるかはわかりませんでしたが、少なくともどうにかして今の自分の生活をもっと楽しいいものにしたいと感じていました。

それからしばらくして、私はふいに会社を辞めて、海外留学をしてみるのはどうだろう、と思うようになりました。

当時は26歳。

会社では後輩を持ち、自分主導のプロジェクトを任される機会も増えていた頃でした。

「もし、このまま会社で勤めていたらきっと想像している程度には幸せに暮らせると思うが、果たしてそれが私にとって一番いい選択肢なのだろうか?」そう考え始めると今にでも新しいことに挑戦してみたくなりました。

結局、私は3ヶ月後に会社を辞め、ワーキングホリデーを取得して単身でノルウェーへ行くことにしました。

今まで頭の中で抱えていたモヤモヤを、誰にも相談しないまま会社を辞めることにしたので上司はとても驚いていましたし、親は私のことを「急におかしくなってしまった」と感じたようです。

会社を辞めたのち、すぐにノルウェーのオスロへ引っ越しました。

引っ越すまでは、会社の引き継ぎや新しい生活の準備などでやらなくてはいけないことが山ほどあり慌しいながらも楽しく、充実した日々を過ごしていたのですがいざオスロで腰を下ろしてみると、次に何をするべきなのかがわからず一気に不安になってしまいました。

ワーキングホリデーの期間は1年間です。

肺炎で入院した1週間とは比にならないほど長く、「何もない」時間です。

新しい生活をスタートしたばかりの私は何から手をつけたら良いのかわからず、語学を勉強するでもなく、新しい仕事を見つけるでもなくただただじっとして時間を過ごしていました。

しかしそんな生活がしばらく経つと次第に人とコミュニケーションを取りたいと思うようになりました。

そして、新しい生活の第一歩として語学学校に通うことにしたのです。

目標もなく、思いつきのまま始まった、人生初めての海外での一人暮らしですが語学学校へ通いノルウェー語を勉強する傍ら多くの人々との出会いを経て私は自分の人生を自らの手で切り開くすべを見つけました。

その後私は南ドイツで仕事を見つけ、ワーキングホリデー終了後も日本へ帰らず自分の力だけでチャレンジすることにしました。

今もなお、自分自身との挑戦の真っ只中にいる私ですが、今までの自分の生活を振り返ってみると、会社を辞めて海外へ行くことを決意した瞬間が自分の人生のターニングポイントであったと思います。

これはすべての人が会社を辞めるべきだとか、海外へ行くべきだというつもりではありません。

ただ、自分自身でも思いつかないような選択肢があなたには存在するのだということを知るヒントになってもらいたいと思います。