33歳 女性 趣味や転職を通して自分探し 今は満足しています

33歳 女性 趣味や転職を通して自分探し 今は満足しています

30代女性です。

既婚・子供がいます。

「自分探し」といえることをしていたのは、16歳〜23歳のころです。

何をしていても居心地が悪くて気分が晴れない。

さぼりたいわけでも嫌いなわけでもないのに、勉強や学校生活に集中できない。

どうやっても集中できない。

学生時代は、いつもそのことに悩んでいたような気がします。

勉強ができない劣等感をリカバリーできるほかの何かを探すために、がむしゃらにいろんなことを試していました。

学校以外のコミュニティーの人たちと音楽活動をする。

毎日ひたすら本を読み続ける。

レンタルDVD(初期はビデオでした)を借りてきていろんな年代の映画を観まくる。

仲間とつるんで徹夜で遊び歩く。

街をぶらぶらする。

アルバイトをする。

何処にもやり場のないエネルギーを日記に書きつけてぶつける。

洋楽を聞きまくる。

それが私の自分探しでした。

こうしてみると普通に趣味ですよね。

けれど、それがただの趣味ではなくてどこかで何かにつながって、居心地のいいどこかへ私を連れて行ってくれないかな。

そんな祈るような気持ちで毎日、そういったことをしてしていたのだと思います。

簡単にいってしまえば、「何者かになりたかった」んでしょうね。

普通の平凡な人ではなくて、自分は特別な人でありたかった。

そういう思いに心を奪われていたのだと思います。

掘っても掘っても、金も宝石もでてきませんから、苦しかったです。

毎日堅実に勉強をして、将来公務員になりたいとか、○○大学に行きたいとか、そうやって着実に自分のなりたいものを既存の世界の中から選びだしてしっかりと勉強に励んでいる友達とはどんどん差が開いていく。

「勉強に集中できないから自分探しをしている」そんな寝言みたいなこと、周りには打ち明けられないし、ただやりたくないことから逃げて楽しいことをしているだけなんじゃないかと自分でもうすうすわかっている。

自分探しをやればやるほど自信を失っていく…。

いたたまれない思いのまま、私は大学に進学もせず、地元の企業に就職しました。

関東や関西の都市部の大学に行った友達を眺めながら、私は小さな町を出ることさえできなかったんだ。

と落胆しました。

その後の仕事は勉強と違ってきちんと結果を出すことも、勘所をつかむことも割と順当にできたのですが、モヤモヤとした劣等感を拭いさることはできませんでした。

そして、転職を繰り返すようになりました。

自分には何ができるだろう。

どこまで給料がもらえるようになるだろう。

自分探しに転職というコンテンツが加わりました。

職歴が増えていくと就職先の質が下がっていくよ、と忠告を受けたこともありました。

私は負けたくなかった。

けれど何と勝負しているのか、何に対して勝負を挑んでいるのか、どうして勝負しているの、そのすべてがわかりませんでした。

だけど、負けたくなかった。

気付いたら23歳になっていました。

その年、私は結婚を前提にお付き合いしていた人と結婚話が持ち上がりました。

しかし、相手のご両親の息子の結婚に対する介入の仕方や結婚観に嫌気がさして、私のほうから婚約破棄をしてしまいました。

なんというか今までで一番体力のいる戦いでした。

全てが片付いた時、自分探しも終わっていました。

自分探しが終わった!と文字通りにそう感じたわけではありません。

全力で生きてきた自分を「きっと私はこれからもなにも成さずに生きて死ぬだけだな。

私のような人間て、たくさんいるんだろうな。

それもありだ」とやっと認めることができました。

どんなに自分探しをしても私が会いたいような自分には会えない。

そう悟ったのかもしれません。

たくさんの負けを認めました。

それ以降私は転職をしなくなりました。

手近な相手と結婚して、子供を産んで、普通にスーパーで安い食材を買って料理をして、家事をして育児をしています。

私の人生は、もしうっかり落としてしまっても、なんの特徴もないのでどこの誰のものかさっぱりわからないだろうし、誰も拾おうともしないでしょう。

その辺の砂や埃となんら変わりはありません。

ただその場所が私の居心地のよい居場所だったんだとわかりました。