50代女性 鬱になった時やりたいことをやってみた 自分は自分だった

50代女性 鬱になった時やりたいことをやってみた 自分は自分だった

30代の頃の苦しかった思いを話してみたい。

私、鬱になったことがあります。

でもその時は、眠れなくなり、食事も出来なくなり、無気力になり、自分がドンドン深い暗闇に落ちている感じが怖くて、怖くて、どうしていいかわからないのに、鬱だと思いつかなくて。

ただ、今までにない、苦しい感じだけど、何が起こっているんだろうと思っていました。

兎に角、1分が長い。

60秒をどう過ごせばいいかわからない。

生きているなと感じることが出来るのは、走ったり、泳いだり、体を極限まで動かして、疲れたと感じた時だけ。

それ以外は、すべての時間が不安で、生きていることが苦しかったです。

心の中で起こっていることなので、誰に上手く説明できないし、誰も理解してくれなかったし。

病院に行ったって、それは同じだと思っていました。

自分を元通りにしてくれるものがあるんだったら、何にでもすがりがかったです。

本を読んだり、外を歩いたり、私は何がしたいのか、どうしたいのか考えました。

その時、そういえば、ずっとやりたかったけど、出来てなかったことが沢山あることに気が付きました。

そして今度やろう…と思っていたことをスケッチブックに書きだしてみることにしました。

社交ダンスでチャチャチャを踊りたい、スザナ・タマーロの本が読みたい、岡倉天心の茶の心を英語で読みたい、ラジオ英会話12か月分を全部暗記したい、ロミオとジュリエットの英語のセリフを全部覚えたい、アレックス・カーの英語の本を読みたい、石鎚の鎖場を頂上まで登りたい、絵を描きたい。

チューリップの球根を200個植えたい。

今度なんて、あるかどうかわからないのに、こんなに沢山の事を溜めていたなんて。

次の日から、やりたいことをやってみることにしました。

そして、やり終わった時にどんな自分に出会えるのか、きっと私の具合も良くなっているはずだと、良いことがあるに違いないと思っていました。

それから1年の半の間、毎日やりたいことに取り組んで、私はチャチャチャが踊れるようになり、英語の本を全部読み、石鎚に登り、生徒とロミオをジュリエットや英会話の本を暗記しました。

春に葉200本以上のチューリップが先、そのチューリップを見て、絵を描きました。

ドラマやマンガのように、今までであったことの無い自分に会えた!と思うかもしれませんが、私はただの私でした。

まだ、心は重くてしんどくて、元気になっていなかったし、やりたかったことを全部やっても、鏡に中の私は全く変わっていませんでした。

清々しい、なんて気持ちもなかったけれど、全くがっかりしませんでした。

思い返すと、一生懸命自分に向き合っていることが、良かったな。

あれが出来たとか、これが出来たではなくて、自分の気持ちを大切に考えて、やりたいと思っていることに向き合っている過程が良かったです。

本や会話の中で、素敵な言葉に沢山出会えたし、チューリップが咲く様子を想像しながら、水をやりをすることはとても楽しかったな。

チャチャチャを覚えて、踊った後のあの爽快感も最高だった。

泳ぐことも走ることも好きだけれど、ダンスには体や心のどこか深い部分に刺激を与えてくれてるようだったな。

今、私は50代。

あの時と変わらず、英語を教えて生計を立てています。

自分の心に突然現れる何かをやりたいという思いは、大切だなと思っています。

それは、どこに行っても買うことが出来ないから。

どこにも売っていないから。