58歳男 才能が集まる街NYで暮らした 行けば分かる暮らせば分かる

58歳男 才能が集まる街NYで暮らした 行けば分かる暮らせば分かる

50代男性、昔の話になってしまいますが、20代の頃のお話です。

 自分は若い頃から美術に興味があり、それと共に人生を生きてきたと言っても過言ではありません。

などとカッコいいことは言っていますが大成できた訳ではなく(笑)、それでも未だに美術への思いは冷めやらず、暇を見つけては作品を作っています。

若い頃は、美術の最高学部である東京芸大が東京にあったこともあって、ずっと東京に憧れていました。

大学は地方でしたが、幸い就職した会社の支社が東京にあったこともあって入社の年にすぐに東京に転勤、その後はそこで数年働いた後その会社をやめて、アルバイトをしながらいろいろなグラフィック展や美術展に応募する毎日が続きました。

いろいろな分野での日本のトップが集まる東京。

その世界を日々見る生活の中で、メラメラと気持ちの中に湧いてきたのが、今度は世界のトップの世界をこの目で見てみたい、そんな気持ちでした。

そこで頭に浮かんだのが、世界トップクラスの才能が集まってくる街・アメリカのニューヨーク。

そこにどうしても行ってみたい。

行くだけじゃなくて暮らしてみたい。

そして自分の才能がそこで通用するのか自分の目で確かめてみたい。

そんな気持ちでした。

そこでなんとか行く機会がないかと思っていたところに、とある小さな美術協会でアメリカニューヨークへの美術研修を募る募集があって、これは良い機会だということですぐに友達と一緒に申し込みました。

というのもその話を友達に話したら一緒に行きたいというので一緒に行くことになっただけなんですけどね(笑)。

その友達というのがアルバイト先で出会った哲学大好き人間でちょっと変わった人間、美術論などは哲学に共通してる部分があるので、よく酒を飲みながら議論などをしてたのです。

まあそれで実際にニューヨークに行くことになったんですが、直前になって一緒に行くはずの会長さんが「一緒に行けないから2人で行ってくれ」と(笑)。

海外の個人旅行なんて初めてで会長さんと行くというので何かあればその会長さんに頼めばいいと思って安心してたのに、いきなり全部自分たちで旅行のてはずを立てなければならず、これは焦りましたね。

その会長さんという人も見るからに怪しい人で、本当にチケットやホテルが取れてるのかも分からず。

ほんと何から何まで手探りの中でやっと現地に着きました。

予定ではそのホテルには2泊ぐらいしたら、その後は香港在住のアーティストさんが経営するアパートに行く予定だったんですが、肝心の会長さんが来ないことにはどうすることも出来ない。

もし詐欺だったらどうしようという不安の中で、数日後やっと会長さんがそのホテルに現れて安堵、詐欺じゃなかったってことで安心しました(笑)。

その後は、香港在住のアーティストさん所有のそのアパートに移動して、そこを拠点としながら会長さんの伝手を頼って、NY在住のいろいろなアーティストさんと会い、特にみんなNYで夢を追い求めてバリバリで活動してるアーティストさんばかりですから、スタジオも個性的で大きくて、スタジオを訪問するたびに、やっぱりNYは凄いと圧倒されましたね。

もちろんSOHOをはじめとした大小のギャラリーや美術館も全部行きましたし、何よりNYという街自体が落書き全盛の時代で、そこらじゅうに落書きがあって、しかもNYですから只の落書きだけじゃなくてその中で勝負してるグラフィティアーティストなんかもいたりして、どの絵も個性的でカッコいい。

もう街全体が熱かったですね。

まあそこから話したいことは山ほどあるんですが話が長くなってしまうので(笑)、いきなり飛ばして結論に行きますね(笑)。

とにかく若い時には、海外に行った方が絶対良い経験になります。

日本から想像する世界と実際に行ってみる世界とでは雲泥の差です。

それとただの旅行じゃ駄目です。

そこに実際に住むこと。

そうすることで初めて見えてくるものがある。

旅行だけじゃ絶対に気付かない世界がある。

そういうところが面白かったりする。

「迷うより、まず行け。

まず住め。

それが世界のどんな僻地だろうと、気になる場所には行ってみろ。

」です。

結局自分もその時NYに行ったことで、その経験があって、その後の道が開けたりもしました。

誰でもできない経験は、必ずその人の人生の糧となります。

若い人には、狭い日本に留まらず、ぜひ世界に目を向けて行動してほしいと思います。